スピードよりも品質重視?
『今』、プロジェクトを成功させたい
と思っている人の為の
Webインテグレーター細川です。
あなたは、ビジネスにおいて、
スピードを重視しますか?
品質を重視しますか?
日本の著名な企業、例えば楽天やユニクロの経営者の方々は、
「経営はスピードが命」
と言っています。
メディアでも「経営は1にも2にもスピードが大事」と書いているものがほとんどだと思います。
小さな会社の経営者ではありますが、僕もその価値観に同感ですし、今の時代、スピード経営に難色を示す経営者の方は皆無だと思われます。
にも拘わらず、ITの受託ビジネスの世界においては、
なんと
品質 > スピード
なんですよ。
いや
品質 >>> スピード
ぐらいな勢いですかね。
どういうことかというと、
ITの受託ビジネス(請負開発)においてはよく、
「QCD(品質、コスト、納期)を担保する」
という用語が使われるのですが、
このQCDの優先順位が、
品質 > 納期(スピード) > コスト
になっているのです。
これって、スピード経営が重視されている今の時代に、逆光していると思いませんか?
誤解ないように言っておきますが、
品質を軽んじているわけではないのです。
ビジネスって、未来が予測できない世界だから、 60~70%の状態でも手を打つわけですよね。
そうしないと競合に先を越されてしまうリスクがあるから。
100%の状態にしてから手を打つようなビジネスをしていたら、おそらく生き残れないでしょう。
それは、誰もが頭の中ではわかっていることだと思います。
でも、ITの受託ビジネスの世界では、そうなっていないのです。
「品質が100%担保されていないのに、納品するつもりかっ!」
とか何とか言って、受託企業に迫ってくるわけですよ。
で、 仕方なく納期を3日、1週間、2週間、1ヶ月・・・、 と徐々に延ばしていくわけです。
このように、せっかくつくったサイト、システムが、なかなか世の中にローンチされない状態が続くわけですね。
Windowsだって、iPhoneだって、不具合はありますよね。
100%品質になってから世の中にローンチしていたら、こんなに成功していないと思うんですよ。
WindowsやiPhoneは受託でつくったものではないですが、 スピードを重視するという意味では、受託かそうでないかはあまり関係ないような気がします。
経営においてスピードを重視するというのは、
世の中(=市場)に早くローンチして、 市場の反応を見て、 その反応から課題を把握して改善する、 というプロセスが有効だからだと思います。
ビジネスの成功のヒントは「市場の反応」の中にあるのであって、
「100%品質にするための活動」の中にはない
と思います。
あなたは、
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