その見積り、信頼できますか?

『今』、プロジェクトを成功させたい

と思っている人の為の Webインテグレーター細川です。

ありがたいことに、 様々なお客様から、Webシステム開発、Webサイト構築のご相談をいただきます。


ご相談いただくと、まず間違いなくお願いされるのが、「見積り」の作成です。


なぜ「見積り」が必要かというと、 お客様は、社内で決裁をとらなければならないからです。

お客様は、弊社のような受託会社から見積りをとりつけ、それをもとに予算を計上し、社内で稟議申請して、決裁をもらってはじめてプロジェクトを立ち上げることができるのです。


この「見積り」ですが、ようはつくるものの「価格」です。


つくるものが何かによって、価格は変わってきます。
(すみません、当たり前のこと書いてますw)


で、Webシステム開発、Webサイト構築において、「何をつくるのか」というのは、
実は、「プロジェクトがはじまらないと、わかりません」。


どういうことかというと、 お客様の中では、
「○○のサービスを立ち上げたいから、□□をつくりたい」 という、大枠の方向性は決まっています。 でもその□□だけ聞いて、見積りがつくれるわけではないのです。


例えば、
「子どもが生まれて手狭になってきたから、新しく家をつくりたい」
というお客様がいたとします。


そのお客様が、
「ということで、家をつくりたいから、見積りしてください」
と見積りを依頼してきた時に、見積りつくれますか?


どういう家をつくりたいか、詳細情報がなかったら、見積りつくれませんよね?


僕は注文住宅の見積りを業者さんにお願いしたことがありますが、何十項目という質問に答えて、かつ細かいところまでディスカッションしてやっと、 見積りが出来上がりました。


ここでふと、疑問に思いませんか?


①お客様は、プロジェクトを立ち上げるために、見積りが欲しい
②受託会社は、プロジェクトをはじめないと、見積りがつくれない


①と②は、矛盾しているんです。


ITの受託業界では、この問題をどう処理していると思いますか?


なんと、
「受託会社が、プロジェクトをはじめる前に、見積りをしている」 のです。


先ほどの例えで言うと、
『「家」の見積りをお願いします』
と依頼されたら、
「わかりました!、見積ります!」
と二つ返事しているようなものです。


僕だったら、「家」の見積りしてくれ、と頼まれたら、
1,000万の戸建てから、1億クラスの注文住宅まで、どれを提案していいかわかりません。


なぜなら詳細がわからないからです。


でも、ITの受託業界では、受託会社は詳細がわからないまま、見積りを作成して、提案しているのが現実です。


これ、発注側のみなさん、どう思われます?


「家の見積りください」 と3社に頼んだら、
1,000万、3,000万、5,000万の見積りが出てきて、
何でこんなに差があるのかよくわからないけど、 一番安いから1,000万のところに発注。


てっきり、2階建て、20帖のリビング、対面式お洒落キッチン、BBQができるバルコニー、の家が
来上がるのかと思ってたら、出来上がったのは平屋の狭小住宅だった・・・


極端な例ですが、こういった類のことが、ITの受託業界ではよく起こります。


でも、発注側からすると、社内決裁をとるためには、 見積りをとりつけなければならない、というジレンマが発生します。


では、この問題はどうしたらいいのでしょうか?
僕なりの答えはあるのですが、それは次回に書きたいと思います。


株式会社グリームオーブ
代表取締役 細川尚史

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