そもそも見積りをとりつけない

『今』、プロジェクトを成功させたい

と思っている人の為の Webインテグレーター細川です。

前回の記事で、
発注側は、社内決裁をとるために見積りをとりつけなければならないが、
受託側は、詳細情報がないので見積りをつくれない、
そうすると、発注側は社内決裁とれないので、プロジェクトが前進しない・・・


というジレンマが発生する、という話をしました。


ITの受託業界において、実際の現場ではどうなっているかというと、
受託側が、詳細がわからないまま見積りを作成して、提案している、


というお話しもしました。


まぁ、だからプロジェクトが失敗するわけですね。


じゃぁ、この問題はどうしたらよいのでしょうか?


そもそも見積りをとりつけない


そもそも、みなさんは何のために見積りをとりつけるのでしょうか? 


「え、だって社内決裁をとりつけるためでしょ?」
という回答が必ず返ってくるのですが、
社内決裁をとりつけるために、本当に見積りが必要なのでしょうか?


社内決裁をとりつける時って、

①目的
⇒何のためにその事業/サービスをはじめるのか?
②成果
⇒どんな結果(売上や利益)が得られるのか?


が最低限必要で、
これに、

③予算

⇒①と②のために、どれだけ投資するのか?

をセットにして、社内決裁をとりつけるわけです。


この予算を決めるのに、 本当に見積りが必要ですか?


どれだけ投資するかって、どれだけの成果が得られるかで、
決まるものじゃないですか?


また、会社や組織(事業部など)の規模(年商など)にも依存しませんか?


自分たちがやっている事業と何の関連性もない受託会社が見積もってきた金額を元に予算を決めるのは、おかしくありませんか?


自分たちでやる事業/サービスの予算は、自分たち主導で決めるのが、
本来あるべきビジネスの形だと思うのです。


「見積りをとりつけないと予算が決められない」
というのは、 言い訳にすぎません。


事業/サービスを本気でやるという意識がないから、そんな言い訳が出てくるんだろうと思います。


なので、僕の答えは、

「見積りをとりつけない」

です。


見積りをとりつけて予算を決めるのではなく、
目的と成果をしっかり決めた上で、
自分たちで予算を決めるのです。


受託会社にお願いする時は、
その予算の範囲内で、どのようなサービスを提供してくれるかを、
提案してもらえばよいのです。


株式会社グリームオーブ
代表取締役 細川尚史

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