「働き方改革」の本当の意味

『今』、ITプロジェクトを成功させたい

と思っている人の為の Webインテグレーター細川です。

政府が掲げている「働き方改革」なんですが、
いったい何のために「働き方を改革」するんでしょうか?


改革するってことは、そもそも「何か」が問題で、
その問題を先送りすると大変なことが起きる可能性が高い、
ということなんだと思います。


じゃぁ、働き方を改革しなければならないほどの「問題」というのは、
一体何なのでしょうか?


政府は、働き方改革を実施することで、どのような効果を狙っているかというと、
・非正規雇用者の賃金を底上げして、消費を喚起し経済を活性化する
・専業主婦層や高齢者層を労働力化して、国民1人あたりのGDPを押し上げる
の2つであると解釈しています。


で、経済を活性化して国民1人あたりのGDPを押し上げることで何がいいのかと言ったら、
「税収が上がる(あるいは維持できる)」
ってことなんだと思います。


「国民が安心して暮らせる国」を志向するのであれば、それにはそれ相当の「予算」が必要であり、 それは「税収」で賄っているわけで、税収を上げるってことが、最終目的になるわけです。


つまり問題は、ざっくり言うと、
「このままだと、税収が減って国民が安心して暮らせる社会がつくれない」
ってことだと。


日本には、安心して暮らせる国を継続してほしいし、
それによって家族が幸せに暮らせるわけで、
政府が推進している働き方改革は、総論としては賛成です。


でも、「働き方改革」自体については、僕は違う捉え方をしています。


多様な働き方が人を幸せにする


1990年代までの日本は、
・終身雇用
・年功序列
の元で、1つの企業に自分の社会人人生を捧げ、長時間労働も厭わずひたすら働く、
その代わりその対価を報酬や給与でしっかり受け取る、

そういう働き方が一般的でした。


1990年代後半から2000年代にかけて、その風潮が徐々に変わってきて、ここ数年でついに人手不足が深刻化しはじめ、社会保障費の問題や経済の停滞やらと相まって、

2015~2016年にかけてついに「働き方改革」が動き出しました。


この流れはある意味「必然」なのかもしれませんが、
僕は、そもそも1990年代までの働き方が、人の幸せにはそぐわないのではないかと思っています。


モノをつくればつくるだけ売れる時代なら、その働き方でも一見幸せに感じられるかもしれない。


でも立ち止まってよくよく考えてみると、人の幸せってそんな画一的な枠の中に収まるものじゃなくて、もっと多種多様な、様々な価値観で語られるものなんじゃないかと思うのです。


何が言いたいかというと、人はもっと、多様な働き方をしていいと思っていて、それが人の幸せにつながるんじゃないかと思うのです。


多様な働き方っていうのは、
例えば、プライベートを重視した働き方だったり、
副業ができたり、働く場所を自由に選べたり、
「働く」と「休む」を繰り返したり、
様々な組織を自由に行き来して働いたり、など、
従来までの働き方とは全く違う考え方です。


今の日本は、インターネット・スマートフォンの普及と、グローバル化によって多様な価値観を持つ人が増えてきているので、潜在的に、画一的な働き方に窮屈さを感じ始めているのではないでしょうか。


その潜在欲求に対して、
「多様な働き方を認めますよ、だから一緒にやりませんか?」
と企業側が働きかけることが、人材確保にもつながると思うのです。


「働き方改革」は、税収面での効果ももちろん重要なのですが、
僕は、これからの時代、「多様な働き方」こそが人の幸せを育み、
それがあってはじめて企業の成長と、ビジネスの拡大があるのだと信じています。


人間が根本的に求めている幸せ、

それをしっかり形にできる働き方、
それこそが、今求められる「働き方改革」なのではないでしょうか。


株式会社グリームオーブ
代表取締役 細川尚史

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