「準委任」ですか?「請負」ですか?、それとも「それ以外」ですか?
『今』、ITプロジェクトを成功させたい
と思っている人の為の
Webインテグレーター細川です。
あなたは、
ITのプロジェクトを受託会社に発注する時、
準委任で契約してますか?
それとも請負で契約していますか?
今までの記事で、
「請負契約」という契約自体に問題があることを書いてきました。
が、
ITの受託産業で一般化している、いわゆる「業務委託契約」については、
商法上はそもそも
・準委任契約
と
・請負契約
の2種類しか存在しません。
この「2択」しかないことと、
「できる限り責任を受託側に追わせたい」
という発注側の「他己意識」と、
これに加えて、
「競合に競り勝ち、なんとか受注を獲得したい」
という受託側の競争意識とが、
ITの受託産業における契約を、請負契約に向かわせています。
でもここで一歩立ち止まって、考えてみてください。
契約形態が2択しかないのって、
「最適な契約を選択している」
わけではなくて、
「消去法で仕方なくどちらかを選択している」
に過ぎないわけです。
本来なら、そのプロジェクトが置かれている状況や、成果を規定できるかどうか、
といったプロジェクトの特性を考慮してどちらの契約が適しているかを評価するものだと思うのですが、
ITの受託産業の商慣習として、そういう評価をすることなく当たり前のように「請負契約」が選択されています。
発注側企業からすれば、受託会社に依頼したい内容によって最適な契約を締結できた方がいいに決まっていると
思うのですが、
発注側は、請負契約を締結したがります。
なぜでしょうか?
上述したように他己意識もあるのですが、
実は、それ以上に大きなポイントがあります。
それは、 発注側が、受託側を
「信用していない」
からです。
プロジェクトを途中で断念し、契約不履行な状態で逃げていく、ということを恐れているのです。
確かに、プロジェクトの途中で手に負えなくなり、白旗を上げて退散する企業もゼロではないでしょう。
でも、 自社のビジネス成長を支援してくれるビジネスパートナーとして、受託企業と取引していくのであれば、受託企業と対立関係になってしまう(以前の記事参照)請負契約は、受託企業をビジネスパートナーたらしめることは困難です。
1ヶ月か2ヶ月取引してみれば、
「この人達は逃げたりはしない、最後までやってくれる。自社のビジネス成長をしっかりサポートしてくれる」と思えるかどうか、大抵は評価できるでしょう。
(※それで「信用できる」と思えない企業とは、取引しない方が無難です)
発注企業に対する真のビジネスパートナーになるための契約は、
「準委任」
でも、「請負」でもありません。
商法上にその2択しかないのなら、新たに最適な契約をつくってしまうのがよいと考えます。
弊社グリームオーブでは、
そのような新しい契約形態をご提供する予定です。
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